アメリカ領・大日本遊園地
大好きなキャンディを食べて「オーナーと一緒に大日本遊園
地に行こう!」
キャンペーンに応募したら当たりました。本日は貸切なん
だ。

「さあ、いよいよ入るぞ。ウィリーくん」
入り口には金がばらまいてありました。
ぼくはドキドキしていました。
だって本物のサムライやゲイシャに会えるんだもの。
ジンギ、ブシドーにテンノー。
そうだ。テンプラを食べなくちゃ!

「ようこそ!我々アメリカ人が誇る実験遊園地へ」
「この門は有名な羅生門?」
「そういうことにしておこう」

「ここがメイン通り、コンビニ・ストリートだよ」
「わあ、たくさんの従業員がいるね」
みんな地べたに座ってコンビニ弁当を食ったり、
携帯電話をいじったりしていました。
おじいちゃん、おばあちゃんが端っこによけて
歩いています。正直、面食らいました。
「さあ、さっそくアトラクションを体験してみよう」
「ヒュー!
菊紋カーに乗って秘境を探索だ!」
「わーいわーい!」
「ファイッ!ファイッ!マザファッカ!」
「シットファッカ!」
「さあウィリー、ここではどんな怪物が襲って
くるかな?ゴジラかな、それともイチローかな。
あははははははははははははははははは」

暗闇のなかどんどん進んでいきました。
中はクソださいJポップスが静かに流れていました。
さあ、どんな凄いモンスターが出てくるか・・・
「あっぶねえコノヤロウ」
菊紋カーは急ブレーキ!
オーナーは顔を真っ赤にして怒りました。
「ここのテーマパークは年間3万人以上
自殺者が出るからね・・・油断できないよ」
「え?仕掛けじゃないの?」
「あ・・・逃げやがった」
「和服を着てる。武士だ!」
「違うよウィリー。あれは作務衣といって作業着の
ひとつだ。なんでもないヤツだよ」