紙にはこう記してあった。

「家を一件建てれば、その時点で開放してやる」





スローチャナー

また今日も板が一枚、投下された。

俺は重い腰を上げて拾いあげる。

何百枚目だろうか。

新たに打ちつけたら、

あとはもうすることがない。

一日につき一枚だけと決まっているのだ。









shine

どれくらいここにいるのか、定かではない。

半年?一年?

気が付いたらここにいた。

あたりにはなにもない。

スネあたりまでの深さの浅瀬が

延々と続いているだけだ。思考力を鈍磨させる熱気と

陽光に慣れることはない。

メシがきた!こちらも一日につき一回だけ。









mesitime

唯一の楽しみ。

といっても、毎日決まったメニューなのだが・・・。

箱と傘、各容器は水溶性の特殊なモノで、

15分ほどで溶ける。

だから急いで食べなくなくてはいけない。















ryj臭いコンビーフになまぬるい水、

トドメはセンベエみたいに固いパンだ。

メニューを考案したシェフはよほどの

ベテランに違いない。

今日はけっこうな量の釘が添えられていた。

これは助かった。

早く家を建て、ぶあついステーキを食う。

それだけが俺の自我を支えている。
















hetこんな場所に家を建てろだなんて、

いったい奴らは何を考えているんだ?

誰が得するというのだ?

真意は分からない。だけどそうするより他に道はない。

一回脱走をくわだて、どこまでも走っていったが、

急に深くなり溺れかけた。なおかつ、

サメがうようよしていた。いろいろ調べた結果、

浅瀬は1キロ範囲ほどのようだ。











j7

近くに岩場がある。ここに家を建てたいのだが、

訳の分からない生物の住処となっていて近づくことが

できない。火でもあれば駆除できそうなのだが・・・。

なにしろ凶暴な生物だ。近づくと集団で襲いかかってくる。

ヒルの一種だろうか?刺されたら高熱が出て一週間近く

作業できなくなった。











y45

数十日が経過した。

継続は力です!なんだかんだと頑張っているうちに

なんとか家らしい形になってきた。不安定な地面上に

だましだましやってきて・・・。いいね。

うん。いい具合だ。コレ、いけるんじゃないの?















bet天才だな俺は。

なんだか先が見えてきた。うん。

コツコツやってりゃ、人間間違いないね。

























U63「ああああああああああ!?」


























4

突然だった。

場所柄、くるはずもない大波が

すべてを粉々に打ち砕いた。




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