日本家の人々
「わあ、やってるやってる」
今日もアメリカさんがアラブさんの家に
たくさんの爆弾を落としています。
ひゅー、ドドドドド、ひゅー、ドドドドド。
おなかの底まで響く音と振動。
「ひゃあ。テレビなんてもんじゃないや」
ユキオくんは言いました。
「おうい、そっちに行くなと言っただろう」
パパが遠くから呼びかけてきました。
「はあい。ごめんなさあい」
ユキオくんはそこらで眠っているたくさんの
人たちを飛び越え、我が家に帰ります。
ここがユキオくんの家です。
アメリカさんの旗がいたるところに貼ってあります。
「あれえ、ママがいないや。どこ行ったの?」
「韓国さんのところだろう」
「チェッ。またかよ。ここんんところ毎日だね」
パパは、「いいからゴハンにしなさい」
と、肉を焼いてくれました。

「これなんの肉?」
「アメリカさんの牛肉だよ」
「うちはもう買わないんじゃなかったっけ?」
「買わないとブッ殺されるからねえ。いいから
黙って食べなさい!」
「・・・分かったよ。お姉ちゃんは食べないの?」
ユキオくんのお姉ちゃんです。
夜、いっしょうけんめい働いて稼ぎます。
稼いだお金は全てホストさんという人に寄付します。
彼氏のテレビさんにいろいろなことを教えてもらい、
頭がへんになって、「キモイ」「ウザイ」「カワイイ」しか
喋れなくなりましたが、ユキオくんの大好きなお姉ちゃんで
す。
アイドルになりたいんだって!
ママが帰ってきました。
「これから我が家の公用語はハングルにしましょう」
またまたあ、とユキオくんは笑いました。
「いや、本気よ。ああ、韓国人との子供が欲しかったわ」
そう言い、お姉ちゃんをまたぎました。
ママは出会い系サイトにホストクラブ通いに大忙し。
充実した毎日を送るのはとても良いことです。
アメリカさんは頑張って働いています。
誰も頼んでいないのに働いています。
「せんそう」という仕事だそうです。
自由を売って石油をもらうそうです。
そしてテロというオツリをもらいます。
そのオツリはどこの家に支払われるか
誰も分かりません。もしかしたらユキオくんの
家かもしれませんネ!
パパは苦笑いして外の様子を見守ります。
ママはその仕事っぷりに怒っています。
「反対反対!戦争反対!」
ママはパパとユキオに怒鳴りつけました。
「なあママ、パパに言ってもしょうがないだろう」
「うるさい!どうせアンタも戦争がしたいんだろう!」
「どこにそんな兆候があるんだい?」
「うるさい!アンタの目が戦争したいって語ってるんだ!」
「そんなメチャクチャな・・・アメリカさんに言ってくれ
よ・・・」

噂をすれば影、旗売りのおじさんがやってきました。
「旗いらんかねえ、旗はいらんかねえ」
ママは黙ってしまいました。
そして、プラカードを隠しました。